蝶結びは何度でも
蝶結びは、贈答品に掛けた水引に季節の花を添えたことから、あるいはお祝いに「華を贈る」という意味から来ていると言われます。蝶結びは何度あっても良い一般的なお祝い事に使われます。
日本では、古くから贈答文化が発達してきました。その中で、さまざまな礼儀作法が生まれ、時代と共に少しづつ形を変えながら、現在に引き継がれています。それこそが日本ならではの良さであり、残していきたい素晴らしい文化ですね。
礼儀作法などと聞くと、誰でもついつい身構えてしまうもの。でもちょっと視点を変えて「基本的なお付き合いのマナー」として受け止めてみてはいかがでしょう。
「基本的なお付き合いのマナー」を身に付けて、周囲の人々に対して気持ちを上手に表現できるようになれば、あなたも立派な【マナー美人】。冠婚葬祭をはじめ、日ごろの様々なおつきあいの中で、ごく自然に気配りできるのは素敵ですよね。おつきあいの基本として、心にとめておきたいものです。
ギフトを「贈答品」と表現することがあります。これはお祝いなどの贈りものと、いただいたお祝いへお返しものの総称です。贈りものは、家族や友人をはじめ、親しい方への誕生日プレゼントなど身近なケースもあり、イメージしやすいですね。
ところが、お返しものとなると、決まりごとについてあいまいな方も多いのでは?古くから言われているのは、「半返し」について。お返しものとしては、いただいたものの半額が目安、という考え方です。感謝の気持ちをきちんと示すために、生き続けている習慣なのです。
水引は室町時代に始まった風習で、贈り物に掛けたこよりが変化したものです。始めは紅白しかありませんでしたが、江戸時代には、多彩な装飾や結び方、色のバリエーションも増えました。「水引という名の由来は、紅白のこよりが谷川に浮かぶ紅葉を思わせるところからとも言われています。現在では金銀、紅白、赤金、白黒、白黄、双白、双銀などが使われます。祝い事全般には紅白ですが、婚礼や長寿の祝いには金銀が使われることもあります。弔事には白黒が使われ、白黄は忌明け後の仏事、双白や双銀は神前にと使い分けられています。
蝶結びは、贈答品に掛けた水引に季節の花を添えたことから、あるいはお祝いに「華を贈る」という意味から来ていると言われます。蝶結びは何度あっても良い一般的なお祝い事に使われます。